はじめに
「働きかたDIY」の tochu_diy です。
一貫して法務職を志望しながら転職活動をしてきた中で、ある時期、たまたま2社の転職エージェントを同時に使っていたタイミングが重なり、短期間で3社・計5回の面接を受けたことがありました。振り返ってみると、この5回の面接には、共通して聞かれる質問や、共通して求められている人物像のようなものがありました。これから外資系企業の管理部門(法務・人事・総務・経理など)への転職を考えている方に、実体験ベースで参考になればと思い、そのとき見えてきた共通項をまとめます。

外資系企業ならではの組織構造
面接を重ねる中で見えてきたのは、外資系企業(の日本拠点)には、共通する組織構造の特徴があるということでした。
グローバル本社があり、日本はあくまでその子会社という立場。日本エリアの業務全般を担当しながら、海外の本社にレポートする形になります。日本側の人員は2〜3名程度と少なく、担当者1人で幅広い業務をこなす、独立性の高いポジションであることが多いようです。
この構造そのものが、これから紹介する5つの共通項の土台になっていると感じています。
見えてきた5つの共通項
①広範な業務を独立して処理する力
面接で「部内の人数が少ないので、広範な業務を自分の判断で進めていく必要があるが、大丈夫か」という趣旨の質問をされたことがありました。この質問自体から、外資の管理部門は人数が少ないケースが多く、必然的に自分の判断で業務を進めなければならない、ということがうかがえます。

②リサーチ力と学習意欲
①とも関連しますが、部内の人数が少なく自分で判断すべきことが多い分、その判断のためにどんな情報が必要かを、自分で調べる力そのものが求められていると感じました。
あわせて、分からないことがある状況に置かれたとき、調べることに苦手意識を持たず、むしろ新しいことを学ぶのが楽しいと思えるような姿勢の人の方が、望まれているのではないかとも感じました。
③自己判断によるストレス耐性
仕事をする中で、他人の指示で自分の作業がきっちり決まっている方がストレスを感じない、というタイプの人もいれば、逆に、自分で判断できることをいちいち上司や同僚に確認しなければならない手順がある方が、ストレスになるというタイプの人もいます。面接では、自分がどちらのタイプかを聞かれることがありました。おそらく、自己判断できる環境の方にストレスを感じないタイプが求められているのだと思います。
④スピード対応力
業務範囲が広く、人数が少ない職場だからこそ、さまざまな業務が次々と発生します。それに対して、依頼を受けたらすぐに対応・返答していくスピード感が求められている、というイメージを持ちました。これまでの職場でも、広範囲な業務をテキパキとこなしてきた経験があったので、それが活きるのではないかと感じた部分です。
⑤実務レベルの英語力
外資系企業の管理部門では、完全にひとりのスタンドアローンポジションのこともあれば、同じ職種の先輩が1人いるだけ、という状況もあります。マネージャーはたいてい海外にいるため、日本のオフィス内では基本的に日本語でやり取りすることが多いものの、上司への報告や、会議での発言といった場面では、英語を使う必要が出てきます。そのため、実務レベルの英語力が求められます。法務であれば、英文契約書のレビューや作成を自分で対応できるか、と聞かれたこともありました。
この気づきを、その後の転職活動にどう活かしたか
5回の面接を重ねる中で、1回目・2回目あたりで大体の感覚をつかみ、3回目・4回目になる頃には展開がある程度予想できるようになって、心にゆとりを持てるようになったという手応えがありました。
募集段階で求人票を確認したり、転職エージェントに募集の背景や人員構成を聞いたりする中で、「外資系企業の現地子会社」という求人だと分かった場合は、おそらく似たような質問がされるだろうと予想できるようになりました。そういう会社であれば、大体どんな質問をされるか見当がつくので、先方が求める回答を、あらかじめ用意できるようになりました。さらに、相手が聞きたいと思われる内容を予想し、それを自分からの質問に織り込んで先方に聞くことで、「よく準備している」「この会社に入りたいという熱意がある」という印象も伝わりやすくなったと思います。
この構造があらかじめ予測できる分、「日本の部内に社員はいますか、スタンドアローンポジションですか」「レポートラインはどこですか」といった、組織構造そのものを確認する質問には、あまり時間をかけずに済みます。その分、組織体制よりも、その会社ならではのミッションなど、会社固有の部分に重きを置いて質問する時間を確保できるので、面接でも有利に働くと感じています。この面接対策の考え方は、転職エージェントは何社使うべき?や職務経歴書の書き方にも通じるところがあると思います。

法務だけじゃない、管理部門全般に当てはまりそう
今回まとめた5つの共通項は、法務職としての面接経験から見えてきたものですが、人事・総務・経理といった、他の管理部門でも同じことが言えるのではないかと考えています。少人数で、本社は海外にあり、幅広い業務を独立して回す必要がある、という構造そのものは、職種を問わず外資系企業の管理部門に共通するものだと思うからです。
まとめ
短期間に3社・計5回の面接が重なったことで、外資系企業の管理部門に共通して求められる5つの要素が見えてきました。①少人数の中で自分の判断で業務を進める力、②分からないことを自分で調べる力、③自己判断にストレスを感じない耐性、④次々と発生する業務へのスピード対応力、⑤海外の上司とやり取りするための実務レベルの英語力です。
一見バラバラに見える各会社の面接も、いくつか受けてみると、共通するパターンが見えてくるものです。そのパターンさえつかんでしまえば、毎回ゼロから対策を考えるのではなく、その会社ならではの違いに集中して準備を進められます。同じように外資系企業の管理部門を目指している方に、この視点が少しでも役立てば嬉しいです。
複数の転職エージェントとの付き合い方については複数の転職エージェントとの付き合い方にもまとめているので、あわせて読んでみてください。
なお、今回は外資系企業の管理部門に特化した面接対策についてまとめましたが、一般的な面接対策や英語面接についても、いずれ別の記事で書きたいと思っています。
この記事が、外資系企業の管理部門への転職を考えているどなたかの参考になれば嬉しいです🌱

