はじめに
「働きかたDIY」の tochu_diy です。
書類選考を通過すると、次に待っているのが一次面接です。うれしい反面、「何を準備すればいいのか」と迷う方も多いと思います。
この記事では、正社員転職3回の経験をもとに、一次面接で聞かれる流れを予想しながら、何を準備しておけばいいかを、場面ごとに整理しました。書類選考を通過して、これから一次面接の対策をする方に向けた内容です。

事前準備|まず、材料をそろえる
面接で話す内容は、自分の経歴だけから考えるのではなく、応募先が何を求めているかから逆算すると、まとまりやすくなります。そのために、最初に次の4つをそろえます。
提出した職務経歴書を読み返す
自分のことでも、細かい内容は意外と覚えていません。提出した履歴書と職務経歴書は、面接官の手元にある資料そのものです。書いてあることを、すぐ説明できる状態にしておきます。
面接では、過去の業務まで遡って聞かれることもあります。直近の仕事だけでなく、以前の職場での業務も、ひと通り説明できるようにしておくと安心です。
求人票(JD)と職務経歴書をすり合わせる
求人票に書かれている業務や求める人材像を読み、自分の経験のどの部分が重なるかを確認します。
- 重なっているところ: アピールの軸になる
- 経験が薄いところ: 聞かれる前提で、どう補っているかを準備する
求人票がない場合は、カジュアル面談で聞いた内容を復習して、会社が求めていることに話をかみ合わせます。
企業研究をする
会社のミッションや、今力を入れていることを調べます。志望動機と逆質問、両方の材料になります。可能であれば、実際に商品やサービスに触れておくと、面接で話が広がりやすくなります。
面接官のタイプを予想する
面接官は、現場の上司、人事、経営者などで、見ているポイントが違います。大まかには、次の2つの観点があります。
- 再現性: 入社後すぐに活躍できる力があるか
- 定着性: 長く働いてくれそうか
現場の上司なら業務の経験を詳しく、人事なら人柄や働き方への考え方を中心に聞かれやすい傾向があります。面接官が誰かは、エージェントや求人票の選考プロセスで事前にわかることもあります。
① 経歴の概要|あいさつと、2〜3分の説明
面接は、感謝のあいさつから始まります。「本日はお時間をいただき、ありがとうございます」の一言で、第一印象が整います。
続いて、経歴の概要を説明します。2〜3分程度にまとめておきます。職務経歴書に沿って、会社名・主な業務・どんな役割だったかを、時系列で話せば十分です。
この経歴の概要の説明は、**「最初の難関」**になりやすいところです。長くなりがちなので、声に出して時間を測っておくと安心です。詳しく話しすぎず、深掘りされたら答える、くらいの気持ちで準備します。
② 離職理由|経歴の概要の次に聞かれやすい
経歴を話すと、次に聞かれやすいのが、転職理由・退職理由です。転職の回数が多い方や、在籍期間が短い会社がある方は、特に準備が必要です。
ポイントは次の3つです。
- 矛盾なく説明する: 職務経歴書や、他の質問への答えと、食い違わないようにする
- ポジティブに伝える: 前の会社の不満より、「次にやりたいこと」を中心に話す
- 環境のせいにしすぎない: 「職場環境が合わなかった」と伝えると、「うちでも合わないのでは」と受け取られる可能性があります。自分の判断として話す方が伝わりやすいです
実際に、退職理由をうまくポジティブに伝えられなかった経験は、あとから心残りになりやすいところです。事前に声に出して、言い方を決めておくことをおすすめします。

③ 質問に答える場面|5つを用意しておく
離職理由のあとは、考え方や意欲を確認する質問が続きます。次の5つは、一次面接でほぼ聞かれる前提で準備します。
志望動機
「なぜこの会社か」を、業務・業界・会社の理念など、複数の角度から考えます。「その会社じゃなきゃだめな理由」を考えるのは、一番むずかしい部分です。企業研究で調べたことが、そのまま材料になります。
強みと、貢献できること
強みは、自分が言いたいことではなく、求人票が求めていることと重なるものを選びます。「コミュニケーション能力があります」だけでは伝わらないので、具体的なエピソードを1つずつ添えます。
苦手分野と、その克服方法
弱みは、正直に伝えて、補うためにしていることをセットで話します。嘘をついて入社しても、入社後のミスマッチで困るのは自分です。
中長期のキャリアプラン
数年後にどうなっていたいかを、応募先の仕事とつながる形で話せるようにしておきます。
チャレンジしたいこと
入社したら取り組んでみたいことを、1つ用意しておきます。意欲が具体的に伝わります。
④ 逆質問|面接官のタイプで、聞くことを変える
面接の最後には、逆質問の時間があります。「特にありません」と答えるのは避けたいところです。3〜5個用意しておき、当日は2〜3個を聞きます。
聞くことは、面接官によって変えるのがおすすめです。
| 面接官 | 聞くとよいこと | 質問の例 |
|---|---|---|
| 現場の上司 | 業務や職場について | 具体的な仕事内容、メイン以外の業務、部の雰囲気、チームの仕事の進め方 |
| 役員・総務・人事 | 会社全体について | 会社の理念、制度、AIの活用方針など、大きな方針 |
現場の上司には、入社後の働き方がイメージできる質問を。役員や人事には、会社の方向性や制度についての質問が合います。
避けたいのは、次の2つです。
- 会社のホームページを読めばわかることを聞く(準備不足に見えます)
- 年収や待遇の話ばかりする(条件面は、エージェントを通じて確認するのが基本です)
⑤ 当日の心構え|頭が真っ白になっても大丈夫
どれだけ準備しても、本番で頭が真っ白になることはあります。経歴の概要や志望動機まで、飛んでしまうことがあるくらいです。
そのための対策は、「最低限、これだけは伝える」という内容を、少数に絞って準備しておくことです。全部を覚えようとせず、「これだけ話せればいい」というポイントを決めておけば、頭が真っ白になっても立て直せます。
もう一つ大切なのは、気負いすぎないことです。
- ダメ元くらいの気持ちで臨む
- 相手も人間なので、取り繕いすぎず、対話を楽しむ
- 将来の上司になる方と話せる機会は、それ自体が学びになる

不安なときは、転職エージェントに相談する
準備を進めても、「この答え方で伝わるだろうか」と不安になることはあります。そんなときは、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
たとえば退職理由は、どう表現すればいいか迷いやすいところです。エージェントに話しながら整理したところ、答え方の方向性が決まり、対策を立てることができました。困ったことがあれば、一人で抱えず、転職エージェントに頼るのが近道です。
エージェントの使い方や選び方については、転職エージェントは何社使うべき? 3回の転職で使い分けてわかったことにまとめています。
まとめ
一次面接の準備は、面接の流れに沿って、場面ごとに準備すると整理しやすくなります。
- 事前準備: 職務経歴書の見直し、求人票とのすり合わせ、企業研究、面接官のタイプの予想
- ① 経歴の概要: あいさつと、2〜3分の説明
- ② 離職理由: 矛盾なく、ポジティブに、自分の判断として
- ③ 質問への回答: 志望動機・強み・苦手分野・キャリアプラン・チャレンジしたいこと
- ④ 逆質問: 面接官のタイプで変える
- ⑤ 当日の心構え: 最低限の内容を絞り、気負わない
英語面接の可能性がある場合は、準備した内容を英語でも話せるように、あらかじめ作文しておくことをおすすめします。
職務経歴書の準備については職務経歴書の書き方|1社1社作り変えたら通過率が変わった実体験にまとめているので、あわせて読んでみてください。外資系企業の管理部門を受ける場合は、外資系企業の管理部門面接、5回受けて見えてきた共通項も参考になると思います。
この記事が、一次面接を控えているどなたかの参考になれば嬉しいです🌱
