はじめに
「働きかたDIY」の tochu_diy です。
派遣として働き始めてから、正社員を経験し、また派遣に戻ってきて、直近2年と少し、派遣として働いてきました。今回は、この実体験をもとに感じてきた、派遣で働くことのメリット・デメリットを、正直にまとめてみようと思います。
派遣の魅力は、入るのも辞めるのもハードルが低いこと
いろいろなメリットを振り返ってみると、根っこにあるのは2つのハードルの低さだと思います。1つは、正社員に比べて選考のハードルが低く、入りやすいこと。もう1つは、契約期間が区切られているので、自分の意思で更新しない、という選択がしやすく、辞めやすいことです。

この2つがあるからこそ、条件に合わない場所ならすぐに離れられて、条件に合う場所ならまた挑戦できる、という柔軟さが生まれます。これから紹介するメリットの多くは、この「入りやすさ」と「辞めやすさ」から派生しています。
メリット:入るのも辞めるのも、ハードルが低い

まず、業務内容や時間の融通については、正直なところ派遣先の状況次第なところがあります。すべての派遣先が自動的に働きやすいわけではありません。ただ、正社員と違って、そういう条件に合う派遣先を選んで、応募していけばいい、という点が大きなメリットです。
もう1つ大きいのが、大手・有名企業・外資系企業で働けるハードルの低さです。正社員として大手や外資系企業に入社しようとすると、選考のハードルが高く、なかなか難しいものです。一方、派遣なら、そうした企業も普通に求人を出しているので、派遣社員としてなら働けることがあります。例えば、好きな食品があって、その食品を作っている会社の求人を見かけたら、そこで働いてみる、というようなことも実現しやすいのです。
そして、派遣は3ヶ月契約が多いので、自分から「更新しません」という選択もできます。つまり、期限を決めて、いろんな職場を経験できる、というのも大きなメリットです。好奇心が旺盛な人にとっては、いろんな会社で業務を経験できて、とてもエキサイティングだと思います。
メリット:難しい判断を求められないこと
派遣に任されるのは、基本的に、難しい判断を自分でしなくていい仕事です。この観点からすると、正社員よりも責任の範囲は限られていると言えます。以前派遣あるあるという記事でも書きましたが、これは「働く責任感が軽い」という意味ではなく、「任される業務・権限のスコープ」の話です。難しい決断を自分の責任で下さなくていい分、精神的な負荷は正社員より軽くなりやすいと感じています。
メリット:勤務時間外の対応をしなくていいこと
これは派遣先によるかもしれませんが、私自身、業務用の携帯電話を持たせてもらっていません。そのおかげで、勤務時間外に仕事の対応をしなくていい、というメリットがあります。
正社員の人たちは、緊急の案件があれば、勤務時間外でも対応していることがあります。一方、派遣の場合は、勤務時間内に対応すればいい、という区切りがはっきりしています。プライベートの時間をきちんと分けたい、という人にとっては、これも派遣ならではのメリットだと思います。
デメリット:給料とボーナスが正社員より低い

一方で、マイナス面もあります。まず分かりやすいところで、給料が正社員より低めなこと、そして特に、ボーナスがないことが多いことです(正社員でもボーナスがない会社はありますが、派遣は基本的にボーナスがない前提だと考えておいた方がいいと思います)。これは派遣という働き方を選ぶ以上、避けにくいポイントだと思います。
デメリット:情報から締め出される疎外感、キャリア形成へのマイナス
業務をしている中で、正社員のみに明かされる情報(企業秘密など)があり、そこに疎外感を感じることがあります。責任の観点からしょうがない面もあると理解はしていますが、それでも寂しさは感じます。
特に、正社員と同じような仕事を一緒にしていると、業務としてチャレンジできない部分が出てくるので、キャリア形成としてはマイナスに捉えて、残念に思うことがあります。出張に行けない、工場見学に参加できない、といった具体的な場面は、派遣あるあるにまとめています。
デメリット:業務量の増減による立場の不安定さ
派遣は、業務量の増減によって、立場が不安定になりやすい面もあります。私自身、もともと正社員がやるような仕事を、正社員の助けを借りながら行っていた時期がありました。正社員が足りていなかった中で、その穴を派遣として埋めていたのですが、新しく正社員が入社したことで、もともと正社員が担うべき仕事が正社員に戻り、結果的に自分の業務量が減った、ということがありました。
この業務量が減ったこと自体は、自分でコントロールできることではないので、仕方のないことだと受け止めています。ただ、こうした立場の不安定さは、派遣ならではのデメリットだと思います。契約更新にまつわるシビアな面については、派遣あるあるにも書きました。
デメリット:正社員への転職活動における経歴上の不利
これは、今まさに直面していることです。派遣3年目でずっと転職活動を続けている中で、「なぜ派遣になったんですか」と聞かれることがあります。直近の経歴が派遣であることが、正社員への転職活動において不利に働くのではないか、という懸念があります。
また、正社員への転職では「前職の給与に基づいて給与を相談」という条件がよく書かれています。直近の職歴が派遣だと、給与水準が正社員としての給与より低くなっているため、それを基準に交渉されると不利になってしまいます。本来は、その前の正社員だった頃の給与を基準に交渉したいところですが、直近の職歴が派遣だと、それが難しいかもしれない、という不安があります。
だからこそ、転職エージェントの担当者と連携しながら、直近の派遣の年収ではなく、その前の正社員だった頃の年収を基準に交渉してもらえないか、相談してみるというスタンスでいるようにしています。応募先によっては、その交渉がうまくいかないこともあると思いますが、それは仕方のないことです。それでも、できることとして、まずは交渉をお願いしてみる、という姿勢を大事にしています。
今、複数の転職エージェントを使いながら活動している様子は、複数の転職エージェントとの付き合い方という記事にも書きました。転職エージェントの使い分けについては、転職エージェントは何社使うべき?にまとめています。
まとめ
派遣として2年と少し働いてきた中で感じてきたメリット・デメリットをまとめました。
メリットの本質は「入るのも辞めるのもハードルが低いこと」、デメリットの多くは「情報・待遇・キャリアの面での制約」に集約されると感じています。どちらが良い悪いというより、自分が今、何を優先したいかによって、向き不向きが変わる働き方だと思います。
派遣と正社員、それぞれの選び方については派遣と正社員、実は特別な二択じゃなかった、実際に使ってきた派遣会社の違いについては派遣会社4社を本音で比較にまとめているので、あわせて読んでみてください。
この記事が、派遣という働き方を検討しているどなたかの判断材料の1つになれば嬉しいです🌱

