派遣あるある|複数社で働いてわかった、知っておくと安心すること

派遣で働く

はじめに

「働きかたDIY」の tochu_diy です。

複数の会社で、派遣・正社員どちらも経験してきました。今回は、そんな中で「あ、これ派遣あるあるだな」と感じた場面をまとめてみます。

先にひとつだけお断りしておくと、ここで挙げる内容はあくまで一般的な傾向です。派遣先の会社によって実際はかなり差があります。ダイバーシティを掲げていて、派遣か正社員かに関係なく同じように受け入れてくれる会社もあれば、そのあたりをあまり意識していない会社もあります。「傾向としてはこうなりがち」くらいの温度感で読んでもらえたら嬉しいです。

「顔合わせ」は、法律上の面接じゃなかった

派遣を始めた当初、知らなかったことがあります。それは、派遣先での「顔合わせ」は、法律上「面接」ではない、ということです。

労働者派遣法では、派遣先が派遣社員を事前に選考するような行為(面接や履歴書の提出を求めることなど)は禁止されています。「顔合わせ」は、この禁止されている範囲に触れない形で行われている場です。だから、顔合わせで根掘り葉掘り個人的なことを聞かれることはないし、個人情報が派遣先に知られることもありません

これを知らないと、「結局、顔合わせも面接みたいなものでしょ」と思ってしまうかもしれません。でも、そうではなく、派遣で働く人が守られるための制度的な背景があってのことなんです。だからといって「顔合わせは面接じゃないから、意味がない・適当でいい」というわけでもありません。ここは無駄な場ではない、というのが伝えたいポイントです。

「派遣だから責任は軽いだろう」と思っていたら

一般的な派遣のイメージとして、正社員に比べて「任される範囲は狭いだろうな」と思って働き始めることがあるかもしれません。誤解のないように書いておくと、お金をもらって働く以上、しっかり働く責任があるのは、派遣であっても正社員であっても変わりません。ここで言いたいのは、本人の仕事への向き合い方の話ではなく、「任される業務や権限の範囲(スコープ)」の話です。

実際に派遣先で働いてみると、業務が思ったより難しかったり、任される範囲が想像以上に広かった、ということがあります。

だからこそ、さきほどの「顔合わせ」がやっぱり大事になってきます。顔合わせのタイミングで、業務内容をきちんと確認しておかないと、「思っていたのと違う」というミスマッチが起きて、あとで不満が残ることになりかねません

ランチは「派遣・正社員」で分かれることもある

人間関係そのものは、派遣か正社員かで大きく変わるものではないと、基本的には感じています。ただ、やはり違いを感じる場面もあって、その一つがランチです。

これは正直、ケースバイケースです。職場に派遣が自分ひとりだけなら、正社員の人たちとランチに行くこともあります。自分が派遣の立場で正社員の人とランチに行ったこともあれば、逆に自分が正社員の立場で派遣の人とランチに行ったこともあり、結局「その人次第」という面もあります

一方で、派遣先によっては「正社員だけで行く」「派遣だけで行く」というふうに、その職場の雰囲気や習慣として自然と分かれているところも少なくありませんでした。そういう時、「自分だけ除け者にされている」と感じてしまうこともありますが、それはその職場の風習としてそうなっているだけで、自分のせいではありません。「派遣だから立場が弱い」という結論に落ち着いてしまいがちですが、逆に「派遣なのに正社員の人とランチに行く」という経験自体が、気を遣ったり馴染もうとしたりする分、人によっては「重荷」に感じられることもあります。どちらが良い悪いというよりは、そういう場面もある、というくらいに捉えてもらえたらと思います。

同じ仕事なのに、給料や評価に差を感じることも

派遣として働いていると、正社員と同じような仕事をしているのに、給料には大きな差がある、と不満に思うことがあるかもしれません。

ただ、これは一概には言えない面もあります。派遣の立場からは、会社全体の業務構造までは見えていないことが多く、正社員側が派遣社員の知らないところで、別の重要な業務を兼務していたり、より大きな責任を負っていたりする可能性もあるからです。とはいえ、傍から見て同じような仕事をしているのに、それが正当に評価されている実感を持ちにくい、ということは実際にあると思います。

このあたりの「派遣と正社員、そもそも何がどう違うのか」については、以前派遣と正社員、実は特別な二択じゃなかったという記事で詳しく書いたので、よかったら合わせて読んでみてください。

直接雇用じゃないからこその「業務の制限」

その会社でもっと成長したい、頑張りたいと思っていても、派遣は直接雇用ではないため、予算の関係で業務にいろいろな制限がかかることがあります。出張、有料セミナーの受講、自社工場見学といった、直接の業務に必須ではない機会は、派遣社員には回ってきにくい傾向があります。

向上心があって、もっと業務を頑張りたいと思っている派遣社員ほど、こうした制限にもどかしさを感じることがあるかもしれません。個人的には「それはある程度しょうがないことなのかな」とも思っていますが、もし「業務内容そのものにもっと深く関わりたい」という気持ちが強いなら、正社員としての転職を選択肢に入れてみるのも一つの手だと思います。

そのあたりの実践的な記事も書いているので、気になる方はぜひ。

契約更新はドキドキするし、シビアな面もある

契約更新は、契約満了の1ヶ月前くらいに決まることが多い印象です。ただこれも派遣先によって差があり、ものすごく早めに更新の確認をしてくれるところもあれば、ギリギリまで分からないところもあります。

自分ではきちんと貢献できていて、継続が予想されるような状況でも、能力とは関係のない理由で更新が見送られる、というシビアなケースもあります。たとえば、派遣社員の代わりに正社員を新たに雇うことになり、派遣の予算がもう取れなくなった、というような場合です。派遣は、自分の都合で契約期間の区切りに合わせて辞めやすい働き方ですが、同じように会社側にとっても、契約を更新しないという形で、契約を終わらせやすい働き方でもあります。この両面は、派遣で働く上であらかじめ知っておいたほうがいいことだと思います。

更新されない場合、一番気になるのはやはり「次の仕事がすぐに見つかるかどうか」です。契約が切れてから次の就業先が決まるまでの空白期間は、派遣で働く上でのデメリットとして正直大きいところだと感じています。

更新されない理由も、大きく2パターンに分けて考えるようにしています。ひとつは、自分が期待されていた成果を出せなかった、というこちら側の事情。もうひとつは、予算の都合など、先方のやむを得ない事情です。どちらのケースもあり得ると分かっていれば、更新されなかったときに「全部自分のせいだ」と必要以上に落ち込まずに済みます

こういうシビアな場面も含めて、更新されなかった時に次の仕事をどれだけ早く紹介してもらえるかは、登録している派遣会社によってかなり差が出るところです。派遣会社4社を本音で比較という記事で、実際に使ってきた派遣会社の違いをまとめているので、参考にしてもらえたらと思います。

会社によって、本当に空気が違う

ここまでいろいろ書いてきましたが、正直なところ、こうした「あるある」がどこまで当てはまるかは、派遣先の会社によって本当に違います。

たとえば、外資系企業でダイバーシティを掲げていて、「立場に関係なくみんなで頑張ろう」という空気のある会社では、派遣社員も仕事外のアクティビティに参加することができたり、むしろ参加を勧められたりすることもありました。逆に、参加しなくても特に何も言われない会社もあります。そこは、自分自身がどれくらい関わりたいかで決めていい、というくらいの温度感でした。

冒頭でも書きましたが、ここまでの内容は、あくまで「傾向としてはこうなりがち」という一般論です。実際にどんな会社に当たるかは、行ってみないと分からない部分も大きいと感じています。

「派遣で良かった」と思えた瞬間もある

不満寄りの話が多くなってしまったので、最後に、派遣として働いていて嬉しかったこともお伝えしておきます。

ある会社では、忘年会などの社内イベントで、派遣社員は正社員より会費が少し安く設定されていたことがありました。収入の違いをちゃんと考慮してくれているんだな、と感じて、素直に嬉しかったです。

また、派遣先によっては、その業界や業務に精通した優秀な社員さんと一緒に仕事ができる機会にも恵まれました。近くで仕事の進め方を見たり、教えてもらったりする中で、その業界や業務について学べることがとても多く、これも派遣として働く中で得られた収穫だったと思っています。

そしてなにより嬉しかったのは、業務を一生懸命やって、それをきちんと評価してもらえたことです。フィードバックをもらえると、それだけでやりがいを感じますし、実際にそれが時給アップにつながったこともありました。「派遣であっても、ちゃんと評価されれば時給は上がっていくんだ」と実感できたのは、素直に良かったなと思っています。

まとめ

派遣で働く中で感じてきた「あるある」を、いくつか紹介しました。

繰り返しになりますが、これらはあくまで一般的な傾向で、実際は会社によってかなり差があります。それでも、「顔合わせは面接ではない」「更新されない理由は自分のせいとは限らない」といったあたりは、派遣で働き始めたばかりの人には、知っておいてもらえたらいいなと思うポイントです。

もし「今の派遣先、このままで大丈夫かな」と感じているなら、今の派遣会社だけにこだわらず、他の派遣会社もあわせて見てみると、新しい派遣先の選択肢が広がるかもしれません。派遣会社4社を本音で比較という記事も参考にしてみてください。

この記事を読んで、「あ、これわかる」と少し安心してもらえたり、今まさに派遣で働いている方にとって、何か一つでも役立つ部分があれば嬉しいです🌱

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